イタリアを訪れたのは、昨年秋。11月。
ローマに降り立ち予約していたホテルへ......
なかなか重い扉が開かず、夜のとばりも落ち始め、少々慌てたことを思い出します。
こうして書いているとまざまざと記憶がよみがえってきます。
あくる日は、トレビの泉や、スペイン階段、そしてバスに乗り、コロッセオ、フォロロマーノ、パラティーノの丘へ。
その丘で景色を眺めているとなんともチャーミングな女性が登ってきました。
とても若々しく初々しく、なんてったってお洒落!
今でもありありと目に浮かんできます。そして、後からご主人と思われる男性が上がってきました。
なかなかの老紳士です。
よーくみるとその美しい人は、ご主人らしき人とお似合いの年齢とわかりました。
表情や、体型、身のこなしかたがとても軽やかだったので、少しも年齢を感じさせなかったのでしょう。
ローマの青い空とともに思い出す美しい一期一会の人です。
思い出のパラティーノの丘です。
夕方だったのですが、澄みきった空と、丘のなんともいえない素敵な雰囲気が印象的でした。